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左利きは寿命が短いって本当?

      2019/09/04

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左利きは右利きに比べて約9歳平均寿命が短い!

これは、1990年代に行われたスタンレー・コレンという心理学者が行った調査の結果。
左利きにはショックな結果です。

コレンはアメリカのカリフォルニア州で2875人の死亡診断書から年齢と利き手を調査しました。
その結果は次のようなもの。

【男性】右利き 72歳4か月 左利き 62歳3か月
【女性】右利き 77歳8か月 左利き 72歳10か月

全体の平均年齢は右利きが75歳、左利きが66歳とのこと。

9歳の差が出たんですね。

この調査結果は医学誌にも掲載され、発表当時に広く報道されました。
そのため、左利きの雑学としてテレビ番組などでも引用されることがあります。

どうして左利きは寿命が短いの?

どうして右利きに比べて左利きは寿命が短いのでしょうか?
利き手に関する調査は世界でいくつも行われていて、主に次のような要因が考えられています。

左利きは事故が起こりやすい?

人間の大半は右利きです。
世の中にあるものの多くは右利き用に設計され作られているものがたくさんあります。
右利き優位の設計は、はやみや包丁などはもちろん、車や大型機械などにも当てはまります。

右利き向けに作られているということは、左利きにとっては右利きに比べて使いづらいものが多いということ。
操作ミスなどによる事故のリスクは、右利きよりも大きくなります。

実際に、左利きの事故死亡率は右利きの5.3倍、自動車事故に限っては3.8倍という結果が出た調査もあるのです。

左利きはストレスが多い?

右利き優位の社会システムによって不便を強いられる左利き。

あらゆるものが右利き用に作られているため不便であること。
食事の席の位置に気を付けるなど、左利きであるが故の気遣いをしなくてはならないこと。
人口の1割と数が少ないため、好奇の目で見られること。

右利きの人には感じないストレスに左利きはさらされます。
ストレスは心疾患などの病気につながる可能性もあると言われていて、それが平均寿命が下がる要因として考えられているのです。

結果に否定的な意見も

左利きの寿命が右利きに比べて短いという調査結果は出ているものの、この調査結果を疑問視する声も少なくありません。
サンプル数の少なさ、統計の誤読、昔は右利きに矯正される人が多かったことなどが理由として挙げられています。

また、昔に比べて左利きに対しての理解が広まっています。
左利き用のもの、左右どちらでも不便なく使えるものは今後もっと増えていくと考えられます。
そうなれば、左利きが事故にあうリスクも減りますし、ストレスも少なくなります。

左利きの寿命が短いという結論を出すには早計なのかもしれませんね。

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