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ぎっちょの由来

   

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左利きを指す表現に「ぎっちょ」という言葉があります。

この言葉はテレビで放送禁止用語として扱われることもあるため、差別用語と認識している人も多いと思います。
高齢の方の中にはこの言葉を使う人がいるようですが、最近は使う人が少なくなっていますね。

でも、なぜ左利きの人がぎっちょと呼ばれていたのでしょうか?
ぎっちょの語源について調べてみました。

平安時代の遊び

平安時代には毬杖(ぎっちょう)というこどもの遊びがありました。
毬杖とは、木製の槌をつけた杖(ゴルフクラブのようなもの)を振って毬(ボール)を相手陣に打ち込む遊びです。
ホッケーのようなゲームをイメージすればよいと思います。
また、木製の槌をつけた杖のことも毬杖と呼んだそう。

この遊びを左利きの人が行うことが左毬杖(ひだりぎっちょう)とされ、それが「ひだりきっちょ」「ぎっちょ」の語源だとされた説があります。

正月の行事

左義長(さぎちょう)と呼ばれる、小正月に行われる火祭りの行事があります。
その年の正月に使った門松や注連飾りなどを燃やす儀式です。

この左義長(さぎちょう)という言葉が変化して、「ぎっちょ」となったという説もあります。
ちなみに、上で紹介した毬杖を束ねて燃やした儀式が左義長の元とされています。

左器用が変化

左器用(ひだりきよう)という言葉がなまって、「ぎっちょ」となったという説もあります。
地方によっては「不器用」を「ぶきっちょ」と呼ぶところもあり、この言葉の「器用」にあたるところが「きっちょ」となりますね。

「ひだりきよう」なら「ひだりきっちょ」となり、それが「ひだりぎっちょ」「ぎっちょ」となったとされています。

おわりに

言葉の問題は難しいですね。

今はぎっちょを差別的な表現として捉える人が多いようですが、言っている側としても悪意があるわけではないというケースがほとんど。
悪意はなくても、その言葉を使うこと自体が「無自覚に差別している」と言ってしまえば、そうなのかもしれませんが。

言われた相手が不快な思いをするのであれば使うべきではないと思います。
ただ、「ぎっちょ」という言葉が使われなくなることで、「ぎっちょ」という言葉が使われていたという事実まで忘れられないかが、少し心配です。
言葉が使われていた事実すらみんな知らなくなってしまったら、また似たような差別表現が生まれてくる気がするのは考えすぎでしょうか。

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